国風文化とは

分類
時代区分
読み
こくふうぶんか

平安時代の10世紀から11世紀にかけて、貴族の暮らしのなかで育った日本独自の文化。寛平6年(894年)に菅原道真の建議で遣唐使が停止されたことを一つの節目に、大陸から学んだ唐風の文化を日本の風土と感覚になじませる動きが進んだ。文学では、漢字を崩した平仮名と片仮名が使われるようになったことが大きく、和歌は公の場でも詠まれる文芸となって、延喜5年(905年)に最初の勅撰和歌集『古今和歌集』が撰ばれた。かな文の散文では、紀貫之『土佐日記』、『竹取物語』『伊勢物語』、藤原道綱母『蜻蛉日記』、清少納言『枕草子』、紫式部『源氏物語』が相次いで書かれ、宮仕えの女性たちが大きな担い手となった。ほかに、貴族の住まいの寝殿造、日本の景色や人物を描いた大和絵、小野道風・藤原佐理・藤原行成の三跡に代表される和様の書、阿弥陀仏にすがる浄土教の広まりなどが挙げられる。藤原氏が摂政・関白として政治を握った摂関政治の時代と重なり、王朝文学はこの文化のもとで花開いた。

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