五百句(高浜虚子)のあらすじ・登場人物
虚子が自選した句業の一望
- 文字数
- 15,977字
- 読了目安
- 約32分
- 表記
- 新字旧仮名
この作品について
高浜虚子が俳誌『ホトトギス』五百号を記念して編んだ自選句集。俳句を作り始めた明治24、25年頃から昭和10年までの句を、明治・大正・昭和の三時代からほぼ等分に五百句選んだ。句ごとに詠んだ日付と場所が添えられ、虚子の句業と客観写生の歩みを一望できる。
あらすじ
序に続き、「明治時代」「大正時代」「昭和時代」の三部に分けて句が並ぶ。巻頭は明治27年の「春雨の衣桁に重し恋衣」で、「夕立やぬれて戻りて欄に倚る」など初期の句が続く。各句には作った年月日、場所、句会の名が付されており、句会での吟行や旅の折々の姿がわかる。明治・大正を経て、昭和に入ると、日常を静かに見つめる客観写生の句が増えていく。巻末は昭和10年の「観音は近づきやすし除夜詣」で閉じられる。代表句として知られる句も多く含まれ、虚子の句の変遷をたどる手引きになる。
冒頭部(原文より)
序 『ホトトギス』五百号の記念に出版するのであって、従って五百句に限った。 この頃の自分の好みから言えば、勢い近頃の句が多くならねばならぬのであるが、しかし古い時代の句にもそれぞれの時代に応じて捨てがたく思うものもあるので、先ず明治・大正・昭和三時代の句をほぼ等分に採ったことになった。
「五百句」高浜虚子(青空文庫)
末尾部(原文より)
昭和十年八月五日 箱根、松坂屋。一行十三人。 かわ/\と大きくゆるく寒鴉 昭和十年十二月十二日 七宝会。松本長氏追善。不忍池畔雨月荘。 大空に羽子の白妙とどまれり 昭和十年十二月十三日 草樹会。丸ビル集会室。 観音は近づきやすし除夜詣 昭和十年十二月三十一日 浅草観音。
「五百句」高浜虚子(青空文庫)
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