麻雀インチキ物語(海野十三)のあらすじ・登場人物
麻雀のインチキ技法の愉快な随筆
- 文字数
- 4,412字
- 読了目安
- 約9分
- 表記
- 新字新仮名
- 種別
- 随筆
この作品について
「火星探検」などで知られるSF・探偵作家、海野十三の随筆。麻雀につきもののさまざまな「インチキ(不正手段)」を、実例を挙げながら愉快に紹介する。不正を憎みつつ、そこにユーモアを見出してしまう人間心理を、軽妙に綴った一編である。
あらすじ
「インチキとは、不正手段である。だから君子のなすべきものではない」——海野十三はそう断りながら、麻雀界にはびこるさまざまなインチキを、実例を挙げて紹介していく。自分が引っかかったインチキには泪が出るほど口惜しいのに、他人が引っかかったのを見ると、むしろ引っかかった間抜けさを嗤い、インチキを用いた悪人に一種の尊敬すら覚えてしまう——そんな人間心理のおかしさを、海野は軽妙に突く。牌をすり替える手口、味方どうしで交わすサイン(頭を掻けば白板、鼻をこすれば連風牌)、点棒(籌馬)をごまかす方法……インチキの技法が、いかにも楽しげに列挙されていく。そして最後に一言——自分の牌を見ている時間は十のうち一か二でよい、あとの八か九は必ず他の三人の挙動に注げ、と。不正を戒めつつユーモアたっぷりに麻雀の裏側を語る、海野十三の愉快な随筆である。
冒頭部(原文より)
インチキとは、不正手段である。だから君子のなすべきものではない。 近来、日本のゲーム界に君臨している麻雀にも、いろいろとインチキが可能である。日本麻雀聯盟でも、無論、インチキを排斥している。
「麻雀インチキ物語」海野十三(青空文庫)
末尾部(原文より)
詳しく書けばきりがないが、自分の牌を見ている時間は十の中、一か二でよい。他の八か九は、必ず、他の三人の挙動に対し用いられていねばならない。
「麻雀インチキ物語」海野十三(青空文庫)
原文を読む
原文は青空文庫で公開されています(アプリからも同じ本文をダウンロードして縦書きで読めます)。