雪(三好達治)のあらすじ・登場人物
窓を叩いて息絶える雪の子供ら
- 文字数
- 100字
- 読了目安
- 約1分
- 表記
- 旧字旧仮名
この作品について
三好達治が1936年(昭和11年)1月の「改造」に発表した短い詩。同じ題の代表作「雪」(『測量船』所収の「太郎を眠らせ…」)とは別の作品である。11月の夜の窓辺に雪が訪れる光景を、「雪の子供ら」と呼んで歌う。
あらすじ
「十一月の夜をこめて 雪はふる 雪はふる」と始まる。黄色いランプの灯が洩れる私の窓へ、「雪の子供ら」がたずね寄ってくる。小さな手が玻璃戸を敲き、敲き、そこで息絶える。語り手は彼らの歌を聴くが、その歌は「静謐 静謐 静謐」であった。四行ほどの短い詩のなかに、降る雪を子供たちに見立て、窓に触れて消える雪の儚さと静けさが歌われる。
冒頭部(原文より)
十一月の夜をこめて 雪はふる 雪はふる 黄色なランプの灯の洩れる 私の窗にたづね寄る 雪の子供ら
「雪」三好達治(青空文庫)
末尾部(原文より)
小さな手が玻璃戸を敲く 玻璃戸を敲く 敲く さうしてそこに 息絶える 私は聽く 彼らの歌の 靜謐 靜謐 靜謐
「雪」三好達治(青空文庫)
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