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わが半生を語る(太宰治)のあらすじ・登場人物

はにかみの自己紹介

太宰治 1947年(昭和22年)11月 「小説新潮」

文字数
3,911字
読了目安
約8分
表記
新字新仮名
種別
随筆

この作品について

太宰治の自己紹介の文章。1947年(昭和22年)11月、雑誌「小説新潮」に発表された。「生い立ちと環境」「文壇生活?」「先輩・好きな人達」「私は変人に非ず」の小題のもと、金持ちの家に生まれたはにかみ、井伏鱒二らとの交友、好きな作家、変人扱いへの異議を、口語の語りで述べる。亡くなる前年の自己像として読まれる。

あらすじ

「生い立ちと環境」では、田舎の金持ちの家の末っ子として育ち、はにかみ屋になった弱い性格と、そのために恋愛さえ断念した経験を語る。「文壇生活?」では、東大仏文科にいた二十五歳のとき「逆行」を書き、「道化の華」が佐藤春夫に推されて文学雑誌に書くようになった経緯を語り、気づけば文学の野原の真ん中に立っていたと言う。「先輩・好きな人達」では、親しくつき合う井伏鱒二をはじめ、河上徹太郎や亀井勝一郎らの名を挙げ、好きな作家としてミュッセやドーデ、チェーホフ、プーシキンをあげる。「私は変人に非ず」では、奇人だという世評に異を唱え、旧い道徳にこだわる気の弱い男だと述べ、酒と生活の不安、三十九歳の現在の心境を打ち明ける。

冒頭部(原文より)

私は田舎のいわゆる金持ちと云われる家に生れました。たくさんの兄や姉がありまして、その末ッ子として、まず何不自由なく育ちました。その為に世間知らずの非常なはにかみやになって終いました。

「わが半生を語る」太宰治(青空文庫)

末尾部(原文より)

私も、もう三十九になりますが、世間にこれから暮してゆくということを考えると、呆然とするだけで、まだ何の自信もありません。だから、そういういわば弱虫が、妻子を養ってゆくということは、むしろ悲惨といってもいいのではないかと思うこともあります。

「わが半生を語る」太宰治(青空文庫)

原文を読む

原文は青空文庫で公開されています(アプリからも同じ本文をダウンロードして縦書きで読めます)。

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