現代文学(雑誌)とは

分類
結社・団体
読み
げんだいぶんがく

昭和15年(1940年)1月、同人雑誌「槐(えんじゅ)」を引き継いで創刊された文芸雑誌で、巻号は「槐」から通して第3巻第1号とした。発行所は大観堂。大井広介を中心に、杉山英樹、小熊秀雄、菊岡久利らが拠り、平野謙、荒正人(赤木俊の名で参加)、佐々木基一、本多秋五、山室静、小田切秀雄ら、戦後に雑誌「近代文学」に集まる批評家たちや、坂口安吾、井上友一郎、野口冨士男らが加わった。言論統制が強まる戦時下にあって、若い批評家と作家が批評と創作を続ける場となった。坂口安吾はこの雑誌を主な発表の場とし、ブルーノ・タウトの称える日本美に異を唱え、生活の必要から生まれた美を説いた評論『日本文化私観』(昭和17年)をはじめ、縁談をめぐる家族の攻防を描く短篇『波子』(昭和16年)、軍師・黒田官兵衛を描いた歴史小説『黒田如水』、二十一歳の自分を振り返る自伝的回想『二十一』(ともに昭和18年)などを次々に発表した。太宰治も昭和18年(1943年)1月、戦時下の酒をめぐる人間模様を皮肉に描く掌編『禁酒の心』を寄せている。昭和19年(1944年)1月号で終刊し、全46冊を数えた。

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