後拾遺和歌集とは

分類
形式・ジャンル
読み
ごしゅういわかしゅう

四番目の勅撰和歌集。承保2年(1075年)に白河天皇の命を受けた藤原通俊が撰び、応徳3年(1086年)に奏覧した。翌年にも手を加えて改めて奏上している。全20巻に1218首を収める。『古今和歌集』にならって序を備え、雑の巻の中に神祇・釈教の歌をまとめて収めるなど、新しい部立ての試みも見られる。平安中期の宮廷で活躍した女性歌人の歌が多いことが大きな特色で、最も多く採られた和泉式部の67首をはじめ、相模・赤染衛門・伊勢大輔らが名を連ねる。男性では能因法師の歌も多い。平淡な叙景の歌や恋の題の細分化などには、のちの中世和歌につながる新しさが見られると評される。一方、撰歌には異論も出て、源経信は『難後拾遺』を著してこれを批判した。勅撰集を論難した書としてはこれが最初とされる。『小倉百人一首』には本集から14首が採られ、和泉式部の「あらざらむこの世のほかの思ひ出に今ひとたびの逢ふこともがな」、清少納言の「夜をこめて鳥のそら音ははかるともよに逢坂の関は許さじ」などがある。清少納言の歌は藤原行成とのやりとりの中で詠まれたもので、その経緯は『枕草子』に記されている。

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