八代集・三代集とは

分類
その他
読み
はちだいしゅうさんだいしゅう

勅撰和歌集のうち、最初の八集をまとめた呼び名。順に『古今和歌集』『後撰和歌集』『拾遺和歌集』『後拾遺和歌集』『金葉和歌集』『詞花和歌集』『千載和歌集』『新古今和歌集』を指し、このうち初めの三集を三代集という。平安初期から鎌倉初期まで、およそ三百年にわたる宮廷和歌の流れをたどることができる。各集はそれぞれ別の命令と編纂の経緯をもつ独立した歌集であり、八巻から成る一つの歌集という意味ではない。『新古今和歌集』より後の十三の勅撰集と合わせると、二十一代集となる。『古今和歌集』に見られる掛詞や縁語を生かした表現から、『新古今和歌集』で重んじられた本歌取りや余情に富む表現まで、時代による歌風の変化を考えるうえで基本となる区分である。ただし、各集には編纂当時の歌だけでなく、以前の時代に詠まれた歌も収められるため、集の成立順をそのまま一首一首の制作順とはみなせない。『万葉集』は八代集には含まれない。文学史や注釈書で「三代集時代」「八代集の歌風」といった表現を読む際にも、この範囲が基準になる。

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