勅撰和歌集とは

分類
形式・ジャンル
読み
ちょくせんわかしゅう

天皇や上皇の命によって編まれた和歌集。醍醐天皇の下命により延喜5年(905年)に奏上された『古今和歌集』を最初とし、以後およそ五百三十年のあいだに二十一の集が編まれて、あわせて二十一代集と呼ばれる。『古今和歌集』は紀貫之・紀友則・凡河内躬恒・壬生忠岑の四人が撰にあたり、全二十巻に千百余首を、春・夏・秋・冬・賀・離別・恋・哀傷・雑などの部立てに整えて収めた。四季と恋を軸に歌を配列するこの構成は、以後の規範となる。第一の『古今和歌集』から第八の『新古今和歌集』(1205年)までを八代集と呼び、王朝和歌の精華とされる。天皇の命によらず個人や一門が編んだ私撰集・家集とは、この点で区別される。勅撰集に歌が採られることは歌人にとって最高の名誉で、撰にあたる家柄はその地位を激しく争った。永享11年(1439年)の『新続古今和歌集』を最後に勅撰集は編まれていない。近代に入って正岡子規が『古今和歌集』を退け『万葉集』を仰いだのは、この長い権威への反逆でもあった。

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