ヒッチコック・マガジンとは

分類
結社・団体
読み
ひっちこっくまがじん

昭和34年(1959年)に宝石社が創刊した月刊のミステリ雑誌。アメリカの同名誌の日本版として出発し、中原弓彦(のちに作家となる小林信彦)が創刊号から昭和38年(1963年)3月号まで編集長を務めた。創刊号は8月号(同年6月発売)である。翻訳ミステリに映画評・ジャズ評・コラム・座談会・イラストレーションを配した都会的な誌面で知られ、星新一・都筑道夫・結城昌治ら日本の書き手にショートショートの舞台を与えた。山川方夫はその常連で、昭和37年(1962年)だけでも『夏の葬列』『メリイ・クリスマス』『博士の目』『蒐集』など多くの短編・ショートショートを寄せ、日常にひそむ運命の皮肉や恐怖を簡潔な文体で切り取る作風をここで確立している。「新青年」が探偵小説の書き手を育てたように、本誌は戦後の短い小説の書き手を育てた雑誌であった。昭和38年(1963年)7月号で廃刊したが、その編集は「平凡パンチ」「話の特集」などのちの雑誌にも影響を与えたといわれる。

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