序詞とは
- 分類
- 文体・技法
- 読み
- じょことば
和歌で、ある語や句を導き出すために前に置かれる、二句以上の長い前置き。枕詞と役割は似るが、五音の慣用句である枕詞と違って七音以上に及び、どの語を導くかも決まっておらず、その一首のためにあらたに作られる。「あしひきの山鳥の尾のしだり尾の」が「ながながし夜」を導くように、多くは自然の景物を叙して、そこから人の心情へと橋を渡す。「風吹けば沖つ白波」が「たつた山」を導くように、掛詞をはさんで景から人事へ転じる例も名高い。音の類似によって導くもの、意味のつながりによって導くもの、掛詞を介して導くものがあり、掛詞や縁語と組み合わせて用いられることも多い。三十一音のうち半ばを序詞が占めることもある。序詞の部分はそれだけで情景として読めるため、一首のなかに景と情という二重の世界が生まれ、歌に奥行きと広がりが加わる。『万葉集』に多く見え、『古今和歌集』以降も受け継がれて次第に技巧として洗練され、王朝和歌の骨格をなす修辞の一つとなった。
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- 万葉秀歌 1938年(昭和13年)11月