白樺とは
- 分類
- 結社・団体
- 読み
- しらかば
明治43年(1910年)4月創刊、大正12年(1923年)8月まで続いた文芸・美術雑誌。学習院出身の武者小路実篤・志賀直哉らが明治40年ごろから発刊を計画し、木下利玄・柳宗悦・里見弴・有島生馬ら十数名の同人が資金を出し合って創刊した。有島生馬の兄の有島武郎も同人に加わり、のちに長与善郎らも参加して、雑誌名を冠して「白樺派」と呼ばれる一群の作家を輩出した。社会の暗部よりも自己の個性と人間性への信頼を素直に肯定する人道主義・理想主義を基調とし、同人の創作のほか、トルストイらの思想の紹介にも力を入れた。ロダンや後期印象派の画家たちなど西洋美術を図版つきで紹介し、美術展を主催するなど、日本の美術界にも大きな影響を及ぼした点に特色がある。関東大震災の混乱を機に大正12年に廃刊したが、白樺派の人道主義精神はその後の日本文学に長く影響を残した。