当用漢字・常用漢字とは

分類
その他
読み
とうようかんじ・じょうようかんじ

日本政府が、一般の社会生活で使う漢字の目安として定めた漢字表。漢字の数を減らそうとする動きは明治から続き、大正12年(1923年)には臨時国語調査会が1962字の「常用漢字表」を発表したが、関東大震災などのため実施には至らなかった。戦後の昭和21年(1946年)11月、内閣が「当用漢字表」を告示し、1850字を示して、日常の漢字を制限した。同時に「現代かなづかい」も告示されている。表にない字は仮名で書くか、別の言葉に言い換えることとされ、新聞や教科書、公文書はこれに従った。昭和23年(1948年)には音訓表と、義務教育で教える881字の別表(教育漢字)が、昭和24年(1949年)には当用漢字字体表が出され、画数を整理した新しい字体(新字体)が定められた。昭和26年(1951年)からは、子の名づけに使える人名用漢字も別に定められている。昭和56年(1981年)には、制限ではなく目安の性格を持つ「常用漢字表」(1945字)が告示され、平成22年(2010年)の改定で2136字となった。旧字体で書かれた近代文学の作品が、新字体・現代かなづかいに改められて出版されるのは、これらの決まりによる。「偵」の字が当用漢字に入らなかったために「探偵小説」が「推理小説」と呼ばれるようになったように、文学の言葉にもその影響が及んでいる。

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