若草とは

分類
結社・団体
読み
わかくさ

大正14年(1925年)10月、宝文館が創刊した文芸雑誌。同社の少女雑誌「令女界」の読者から投稿欄を広げてほしいという声が寄せられたのを受け、その姉妹誌として生まれた。表紙絵は竹久夢二が手がけ、読者の投稿作品を載せる文芸欄が人気を集めて、若い女性を中心に、男性の投稿者も含む広い読者を得た。誌面には読者の作品と並んで既成の作家たちの小説や随筆も載った。なかでも太宰治との縁が深く、昭和12年(1937年)10月号に発表した「燈籠」は、女性の一人称の語りで書かれた太宰の「女性独白体」の最初期の作とされる。その後も太宰は、昭和14年(1939年)に、妹の秘密を姉が回想する「葉桜と魔笛」、甲府での日々から生まれた小品「I can speak」、詩人が秋について書きためた覚え書きという趣向の「ア、秋」をこの誌に寄せ、昭和15年(1940年)には、玉川上水で出会った少年たちとの珍妙な交遊を白日夢として描く「乞食学生」を連載した。戦時下の昭和19年(1944年)にいったん途絶え、戦後に復刊したが、昭和25年(1950年)まで刊行されたのち終刊した。

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