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平塚さんと私の論争(与謝野晶子)のあらすじ・登場人物

女の独立をめぐる論争

与謝野晶子 1918年(大正7年)6月 「太陽」

文字数
7,723字
読了目安
約15分
表記
新字新仮名

この作品について

与謝野晶子が、平塚らいてうの批判に応えて書いた論考。母性保護論争の一篇で、女性が経済的にも精神的にも独立すべきだという主張を述べる。この論争は日本のフェミニズムの出発点のひとつとされる。

あらすじ

筆者は、女子が精神的にも経済的にも独立するという理想に、若い婦人の識者から反対が出ようとは想像しなかったと述べる。平塚らいてうが最近、筆者の主張する女子の経済的独立に抗議を寄せたことは、非常に意外だったという。平塚の抗議は、筆者が『婦人公論』に載せた断片的な感想、つまり男子の財力をあてにして結婚し分娩する女子は経済的に依頼主義であり、男子の奴隷であるという考えをめぐるものである。筆者はそれに反論するというより、第三者の判断の資料として自分の考えを整理したと断り、どちらの考えが間違っているかは人々が教えてくれるだろうと結ぶ。

冒頭部(原文より)

 私は女子の生活が精神的にも経済的にも独立することの理想に対して、若い婦人の中の識者から反対説が出ようとは想像しませんでした。それは、この理想の実現が人生に真の幸福を築き初める第一の基礎であることが余りに明白なことだからです。しかるに平塚雷鳥さんが最近に私の主張する女子の経済的独立に抗議を寄せられたのは非常に意外の感に打たれました。

「平塚さんと私の論争」与謝野晶子(青空文庫)

末尾部(原文より)

 平塚さんの私に対する抗議が以上のようなものであって見れば、これは最早第三者の位地にある人たちの公平な批判に一任して置いて好い性質のものだと思います。それで茲に私の述べた所は、平塚さんに寄せる私の答弁では全くなくて、第三者たる人たちの裁定の資料として述べたのに過ぎません。平塚さんと私との考えのいずれが間違ているかはそれらの人たちが教えて下さるであろうと思います。(一九一八年五月) (『太陽』一九一八年六月)

「平塚さんと私の論争」与謝野晶子(青空文庫)

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