小さな鶯(若山牧水)のあらすじ・登場人物
歌人が書いた童謡
- 文字数
- 2,011字
- 読了目安
- 約4分
- 表記
- 旧字旧仮名
この作品について
若山牧水が、子どものために作った童謡の詩集。雪の枝を渡るちいさな鶯、春の雨の雫など、やさしい言葉と擬音で、身近な小さな命や自然を描く。歌人牧水の、童心に寄り添った別の顔を伝える。
あらすじ
表題作「ちひさな鶯」は、雪の積もった枝から枝へ、青い羽根でぴょんぴょん渡る小さな鶯に呼びかける。「あアをい鶯なぜ鳴かぬ」と問い、寒くないかと尋ね、囲炉裏のそばで黙って聞けば、「ほう ほけ べちよ」と啼いた、と結ぶ。「春の雨」では、窓先の木の芽に雫がひとつ生まれ、丸く光り、きらきらと落ち、またひとつ生まれる様子が、リズムのよい言葉で歌われる。ほかにも、八兵衛の頭に土をつけたら草が生えたという戯れ歌のような作品など、声に出して楽しいことば遊びの詩が並ぶ。
冒頭部(原文より)
ちひさな鶯 雪のつもつた 枝から枝へ ちひさな鶯 あをい羽根して ぴよんぴよん渡る 小枝さらさら 雪はちらちら
「小さな鶯」若山牧水(青空文庫)
末尾部(原文より)
生えた 生えた 八兵衛の頭に毛が生えた 八兵衛若いぞ わアかいぞ若いぞ 八兵衛もとより浮れ者 いまは鐵砲投げすてゝ 餅つく兎の腰つきで ウワツハツハ ウワツハツハ
「小さな鶯」若山牧水(青空文庫)
原文を読む
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