我楽多玩具(岡本綺堂)のあらすじ・登場人物
古い安玩具に寄せる少年の日の夢
- 文字数
- 1,846字
- 読了目安
- 約4分
- 表記
- 新字新仮名
- 種別
- 随筆
この作品について
岡本綺堂が、一山百文の安物の玩具への愛着を語る随筆。1919年(大正8年)1月、「新小説」に発表された。少年時代の縁日の玩具を思い出しながら、研究や「通」とは縁のない、昔の友に会うような懐かしさを素直に綴る。
あらすじ
筆者は今も玩具屋の前を素通りできず、一山百文の我楽多玩具がいちばん嬉しいと話す。少年時代の玩具を、春の紙鳶や獅子、夏の水鉄砲、秋の独楽、冬の鳶口や纏、一年じゅうあった仮面や武器類と数え、九歳で買ってもらった兜を犬に啣えられて困った話や、縁日の玩具店の値段の端数にも触れる。道楽の根は少年時代を懐かしむ心にあり、研究して集める「通」ではないという。実用新案の仕掛けには惹かれず、減っていく我楽多を惜しみつつ、この趣味は年とともに深まるだろうと述べる。
登場人物
- 清水晴風(しみずせいふう) 玩具を秩序立てて研究した人物。筆者は自分はそうではないと述べる。
冒頭部(原文より)
私は玩具が好です、幾歳になっても稚気を脱しない故かも知れませんが、今でも玩具屋の前を真直には通り切れません、ともかくも立停って一目ずらりと見渡さなければ気が済まない位です。
「我楽多玩具」岡本綺堂(青空文庫)
末尾部(原文より)
我楽多玩具に対する私の趣味は、年を取るに随ってますます深くなるだろうと思っています。
「我楽多玩具」岡本綺堂(青空文庫)
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