半七捕物帳の思い出(岡本綺堂)のあらすじ・登場人物
半七捕物帳はこうして生まれた
- 文字数
- 1,524字
- 読了目安
- 約3分
- 表記
- 新字新仮名
- 種別
- 随筆
この作品について
岡本綺堂が、代表作「半七捕物帳」を書き始めたきっかけを振り返る随筆。1927年(昭和2年)8月、「文芸倶楽部」に発表された。ドイルの探偵小説との出会いから、最初の三編の執筆、連載の経緯、半七のモデルについてまで簡潔に語る。
あらすじ
筆者は、半七捕物帳を思い付いたのは大正5年の4月頃だったと回想する。丸善でホームズ物の三冊を買って読み、探偵物語への興味が湧き、ドイルの短編集も次々に読んだ。江戸時代の探偵物語がまだないことと、現代物では西洋の模倣になりがちなことから、純江戸式に書こうと考える。6月に「お文の魂」「石灯籠」「勘平の死」を書き、森暁紅の求めで『文芸倶楽部』の大正6年新年号から連載が始まった。好評で続編も書き、発表した話は約四十種になった。半七が実在かとよく問われるが、多少のモデルはあっても大体は架空の人物だと断り、連載から十年あまりの月日の早さに驚くと結ぶ。
登場人物
- コナン・ドイル シャーロック・ホームズの作者。筆者が探偵物語を書く刺激になった。
- 森暁紅(もりぎょうこう) 当時の『文芸倶楽部』の編輯主任。連載を依頼した。
- 半七(はんしち) 捕物帳の主人公。実在かと問われるが、大体は架空の人物とされる。
冒頭部(原文より)
初めて「半七捕物帳」を書こうと思い付いたのは、大正五年の四月頃とおぼえています。
「半七捕物帳の思い出」岡本綺堂(青空文庫)
末尾部(原文より)
その『文芸倶楽部』の誌上に思い出話を書くにつけて、今更のように月日の早いのに驚かされます。
「半七捕物帳の思い出」岡本綺堂(青空文庫)
原文を読む
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