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泣菫詩抄(薄田斬雲)のあらすじ・登場人物

泣菫が自ら選んだ名詩選

薄田斬雲 1928年(昭和3年)5月

文字数
32,916字
読了目安
約1時間6分
表記
旧字旧仮名

この作品について

薄田泣菫が自選した詩集。1928年(昭和3)5月、岩波文庫の一冊として刊行された。『暮笛集』『二十五絃』『白羊宮』などの各詩集から作者の好みで抜粋しており、泣菫の詩業の全体を一冊で見渡せる。

あらすじ

自序は、岩波書店の求めにより文庫の一篇として作詩撰集を出すことになったと述べる。選ぶ際は自分の好みだけに従ったが、紙数が限られるので『暮笛集』の「尼が紅」、『二十五絃』の「雷神の夢」「天馳使」、『十字街頭』の「葛城の神」などの長篇を入れられなかったと惜しむ。本文は「こもり唄」より(明治四十一年)の「冬の鳥」から始まる。雪の降る日に柊の赤い実が食べたくて葉の棘にはじかれる冬の鳥を歌う童謡的な一篇である。収録詩には「ああ大和にしあらましかば」も含まれる。

冒頭部(原文より)

自序  書肆岩波氏の需めにより、岩波文庫の一篇として、ここに私の作詩撰集を出すことになつた。  選をするにあたり、私はただ自分の好みにのみしたがつて取捨をきめた。紙數が限られてゐるので、暮笛集では尼が紅、二十五絃では雷神の夢、天馳使、十字街頭では葛城の神などの長篇を收容することができなかつたのを遺憾に思ふ。

「泣菫詩抄」薄田斬雲(青空文庫)

末尾部(原文より)

つとこそ躍れ。ほほけ立つ埃まみれに 膩肉の熱ぼる腫み、――しかすがに 心はまどふ、仄ぐらき不安の怯え。 日ぞ正午。油照りする日のしづく 食滯るる底に、肉の蒸れ※えゆく匂ひ、―― ひだるさに何とは知らず脂くさき 吹のまぎれ、辻賣はつぶやくけはひ。

「泣菫詩抄」薄田斬雲(青空文庫)

原文を読む

原文は青空文庫で公開されています(アプリからも同じ本文をダウンロードして縦書きで読めます)。

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