我が愛する詩人の伝記(室生犀星)のあらすじ・登場人物
犀星が語る十一人の詩人
- 文字数
- 116,418字
- 読了目安
- 約3時間53分
- 表記
- 新字新仮名
この作品について
室生犀星が、自分の愛する詩人を一人ずつ取り上げて人と作品を語った評伝連載。1958年(昭和33年)1月号の北原白秋から「婦人公論」に連載され、高村光太郎、萩原朔太郎、釈迢空、堀辰雄、立原道造、津村信夫、山村暮鳥、百田宗治、千家元麿、島崎藤村の十一人が並ぶ。詩人の交友記としても、犀星自身の青年期の回想としても読める。中公文庫に収められている。
あらすじ
第一章は北原白秋。明治42年3月、白秋の処女詩集『邪宗門』が自費出版されたとき、犀星は金沢から二里離れた金石町の裁判所出張所に月給八円で勤めており、一円五十銭の詩集を取り寄せて、町じゅうを抱えて歩いたと回想する。以下、各章は詩人の人柄と作品、自分との出会いや交友を、犀星独特の飾らない筆で綴る。萩原朔太郎、山村暮鳥、千家元麿、堀辰雄、立原道造、津村信夫といった同世代や後輩の詩人たちも、抜き書きした詩とともに紹介される。末尾の言葉で犀星は、これらの詩人の偉大な仕事の層には、何らかの形で研究風な文献が一つくらいあるのがよいと考えてきたと記し、記述に少しでも生気が残っていればうれしいと結ぶ。
冒頭部(原文より)
北原白秋 高村光太郎(撮影・浜谷浩) 萩原朔太郎 釈迢空(撮影・浜谷浩) 堀辰雄 立原道造 津村信夫 山村暮鳥
「我が愛する詩人の伝記」室生犀星(青空文庫)
末尾部(原文より)
一人ずつの作家の尨大な生涯の仕事の層には、何等かの形で研究風な文献が一つくらいあった方がよい、私はそれをかねてから希望していたが、いまやっとその時期の成熟が私にも取って置かれていたかと、石上に坐して文学の山川を回顧するものである。僅か取るに足りないような記述に、若し少しでも生気が留まっていたら嬉しい、その生気のみがこの書物のたすけになるからである。
「我が愛する詩人の伝記」室生犀星(青空文庫)
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