日本が見えない(竹内浩三)のあらすじ・登場人物
オレには日本が見えない
- 文字数
- 192字
- 読了目安
- 約1分
- 表記
- 新字新仮名
この作品について
竹内浩三の全作品集の書名にもなった詩。日本に帰ってきたのに日本が見えない、という戸惑いを、カタカナまじりの切迫した口調で歌う。軍靴が転倒し、空気が炸裂し、眼漿が飛び散る場面をへて、「オレの日本がみえない」と結ばれる。
あらすじ
「この空気/この音/オレは日本に帰ってきた」と始まる。しかし、オレには日本が見えない。空気が炸裂し、軍靴が転倒していた。その時、オレの目の前で大地が割れ、真っ黒なオレの眼漿が空間に飛び散った。オレは光素(エーテル)を失って転倒する。日本よ、オレの国よ、オレにはお前が見えない。一体オレは本当に日本に帰ってきているのか。何も見えない。オレの日本はなくなった、オレの日本が見えない、と繰り返して詩は終わる。
冒頭部(原文より)
この空気 この音 オレは日本に帰ってきた 帰ってきた オレの日本に帰ってきた でも オレには日本が見えない 空気がサクレツしていた
「日本が見えない」竹内浩三(青空文庫)
末尾部(原文より)
テントウした 日本よ オレの国よ オレにはお前がみえない 一体オレは本当に日本に帰ってきているのか なんにもみえない オレの日本はなくなった オレの日本がみえない
「日本が見えない」竹内浩三(青空文庫)
原文を読む
原文は青空文庫で公開されています(アプリからも同じ本文をダウンロードして縦書きで読めます)。