日本芸能史六講(折口信夫)のあらすじ・登場人物
芸能のはじまりを語る講義
- 文字数
- 49,842字
- 読了目安
- 約1時間40分
- 表記
- 新字旧仮名
この作品について
折口信夫が日本の芸能の歴史と本質を六回に分けて語った講義録。芸能という言葉の意味から始め、神事、祭り、まれびとの信仰と芸能の関わりを説く。折口芸能論の入門として読まれる。
あらすじ
第一講は、日本芸能史という課題の目的に答えられるかどうか分からない、雑駁な話になるかもしれない、と断って始まる。最初に「芸能」という語の意味を取り上げ、語は実感をもって使っている間は定義によって動くものではなく、分化して初めて定義が試みられると述べる。以下の講で、芸能が神への奉仕から発する過程、祭りや呪術の中の演技、旅芸人の来訪する神の姿などを順に論じる。巻末で、速記の原稿を整える際の事情を語り、話の四分五裂の点は収拾できなかったので、判読を願うと断っている。
冒頭部(原文より)
第一講 日本芸能史といふこの課題の目的に答へることが出来るか、どうか訣りません。或は雑駁なお話になるかも知れません。 最初に芸能とはどういふ意味であるか、といふことに就て、私らの見るところを申上げたいと思ひます。大体「語」といふものは、実感をもつて使つてゐる間は、定義によつて、動いてゐるものではありません。使つてゐる間に語が分化して来て、そこで始めて、定義づけてみようといふ試みが行はれるのであります。
「日本芸能史六講」折口信夫(青空文庫)
末尾部(原文より)
これを書きあげた後、未練にも、一度だけ校正刷りをつくつてもらつて、走り読みしました。加藤守雄君が目をとほして、どうしても此まゝではいかぬ処を見つけてくれたからです。其で一巡は見たのですが、話の四分五裂の点は、収拾をつけることが出来ませんでした。御判読願ふ次第です。
「日本芸能史六講」折口信夫(青空文庫)
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