恥の歌(富永太郎)のあらすじ・登場人物
Honte! と叫び身を焼く
- 文字数
- 141字
- 読了目安
- 約1分
- 表記
- 新字旧仮名
この作品について
富永太郎が「山繭」第4号(1925年3月)に発表した短い詩。「Honte!(恥)」というフランス語の呼びかけを繰り返しながら、自分を焼き、鎔かし、涸らせてくれと願う。最後に「おまへは泥だ」と突き放す、自己嫌悪の強い作品である。
あらすじ
「Honte! honte!」と呼びかけて始まる。眼玉の蜻蛉よ、わが身を攫え、わが身を啖え。次の連では、燃えたつ焜炉よ、わが身を焦がせ、鎔かせ。続く連では、干割れた咽喉よ、わが身を涸らせ、曝らせ。各連が同じ型で繰り返され、フランス語の「恥」とともに、自分の身を灼き、乾かし、さらすことを願う。最後に、行を下げて「おまへは/泥だ」と短く言い切って詩は終わる。七五調にとらわれない口語で、自己処罰の衝動が畳みかけられる。
冒頭部(原文より)
Honte ! honte ! 眼玉の 蜻蛉 わが身を 攫へ わが身を 啖へ Honte ! honte ! 燃えたつ 焜爐 わが身を 焦がせ わが身を 鎔かせ
「恥の歌」富永太郎(青空文庫)
末尾部(原文より)
Honte ! honte ! 干割れた 咽喉 わが身を 涸らせ わが身を 曝らせ Honte ! honte ! おまへは 泥だ
「恥の歌」富永太郎(青空文庫)
原文を読む
原文は青空文庫で公開されています(アプリからも同じ本文をダウンロードして縦書きで読めます)。