月夜のでんしんばしらの軍歌(宮沢賢治)のあらすじ・登場人物
ドツテテドツテテ、ドツテテド
- 文字数
- 410字
- 読了目安
- 約1分
- 表記
- 新字旧仮名
この作品について
童話『月夜のでんしんばしら』の中で、月夜の野原に並ぶ電信柱が行進しながら歌う軍歌の歌詞。七五調の文語と、「ドツテテドツテテ、ドツテテド」という太鼓のような囃子ことばが、童話の幻想的な軍隊行進を支える。擬人化された電柱の工兵隊や竜騎兵、碍子の兜、腕木、はりがねなど身近な部品が軍装になぞらえられ、賢治らしいユーモアが光る。
あらすじ
各節は「ドツテテドツテテ、ドツテテド」の囃子で始まる。でんしんばしらの軍隊は、その速さは世界にたぐいなく、規律は世界に並びなしと誇る。二本腕木は工兵隊、六本腕木は竜騎兵で、一列一万五千人が針金で固く結ばれている。槍を掲げたような碍子は頭にとたん帽をかぶり、すねは柱のように太く、肩のエボレット(肩章)は重い務めを示す。寒さが肌を裂いても暑さが硫黄を溶かしても、腕木を下ろすことも肩章を落とすこともない。右と左のサーベルはたぐいなく細身で、タールを塗った長靴の歩幅は三百六十尺。そして最後に、でんしんばしらの軍隊の名は世界にとどろけり、と結ぶ。
冒頭部(原文より)
ドツテテドツテテ、ドツテテド、 でんしんばしらのぐんたいは はやさせかいにたぐひなし ドツテテドツテテ、ドツテテド でんしんばしらのぐんたいは きりつせかいにならびなし。 ドツテテドツテテ、ドツテテド 二本うで木の工兵隊
「月夜のでんしんばしらの軍歌」宮沢賢治(青空文庫)
末尾部(原文より)
右とひだりのサアベルは たぐひもあらぬ細身なり。 ドツテテドツテテ、ドツテテド、 タールを塗れるなが靴の 歩はばは三百六十尺。 ドツテテドツテテ、ドツテテド でんしんばしらのぐんたいの その名せかいにとゞろけり。
「月夜のでんしんばしらの軍歌」宮沢賢治(青空文庫)
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