婦人公論とは

分類
結社・団体
読み
ふじんこうろん

大正5年(1916年)1月、中央公論社が創刊した女性向けの総合雑誌。前身にあたる雑誌「中央公論」の婦人問題特集の成功を受け、嶋中雄作を初代編集長として、女性の解放と自立をうながす進歩的な誌面を掲げて出発した。平塚らいてう・与謝野晶子ら「新しい女」の論客が健筆をふるい、大正7年(1918年)から翌年にかけて両者のあいだで交わされた、母性の保護を国家に求めるか女性の経済的自立を優先するかをめぐる「母性保護論争」は、この誌を主な舞台とした論争として名高い。知識層の女性を主な読者とし、婦人問題や家庭を論じる一方で文芸にも力を注ぎ、有島武郎『溺れかけた兄妹』、芥川龍之介『猿蟹合戦』『蜃気楼』、谷崎潤一郎『細雪』の後半、太宰治『十二月八日』、坂口安吾『恋愛論』など、時代を映す作品が数多く掲載された。

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