青鞜とは

分類
結社・団体
読み
せいとう

明治44年(1911年)9月、平塚らいてうら5名の発起人による青鞜社が創刊した、日本初の女性だけの手による文芸誌。誌名は18世紀ロンドンの才女たちの集まり「ブルーストッキング(青い靴下)」の訳語による。創刊号に掲げられたらいてうの発刊の辞「元始、女性は実に太陽であつた」と、賛助員・与謝野晶子が寄せた巻頭詩「そぞろごと」の一節「山の動く日来る」は、女性解放運動の記念碑的な言葉として名高い。文芸誌として出発したが、しだいに女性の生き方そのものを問う評論誌の性格を強め、同人たちは「新しい女」と呼ばれて世の注目と非難を一身に浴びた。前年に文芸協会が上演したイプセン『人形の家』の主人公ノラをめぐる誌上の議論はその象徴であり、掲載した評論や小説が風俗を乱すとして発売禁止処分を受けたこともある。大正4年(1915年)からは伊藤野枝が編集を引き継ぎ、貞操・堕胎・廃娼をめぐる論争を誌上で展開したが、大正5年(1916年)2月号を最後に刊行を終えた。女性が自らの言葉で生き方を問うたその試みは、のちの「婦人公論」などにも受け継がれていった。

関連する用語

この用語に関わる作品

この用語に関わる作家