風姿花伝とは
- 分類
- 形式・ジャンル
- 読み
- ふうしかでん
世阿弥が著した能楽論書で、『花伝書』『花伝』とも呼ばれる。父・観阿弥から受けた教えをもとに、応永年間(1394〜1428年)にかけて書き継がれた。初めの三編は応永7年(1400年)に成ったことが奥書から知られ、残りはその後に書き足されたとみられる。年齢に応じた稽古の心得を説く「年来稽古条々」、物まねの方法を論じる「物学条々」、能の心得を問答の形で説く「問答条々」、「花修云」「奥義云」「別紙口伝」の七編から成り、全編を通じて、能の魅力を「花」にたとえる。若さゆえの美しさを「時分の花」、修練の末に至る真の魅力を「まことの花」と区別し、「秘すれば花なり」の言葉で、すべてを見せないところに感動が生まれると説いた。家の芸を子孫に伝えるための秘伝書として扱われたため長く世に知られず、明治42年(1909年)に吉田東伍によって紹介されて広く知られるようになった。