新体詩とは

分類
形式・ジャンル
読み
しんたいし

明治15年(1882年)刊行の『新体詩抄』(外山正一・矢田部良吉・井上哲次郎編)に始まる、西洋の詩に倣った新しい形式の詩。従来の漢詩・和歌に対する「新しい体の詩」の意で、シェイクスピアやテニソンなどの訳詩14編と編者らの創作詩5編を収めた同書は、和歌・俳諧の短い詩形から離れ、近代的な思想や感情を長い詩形で表現する道を開いた。七五調を基本とする文語定型詩で、明治20年代には浪漫主義と結びついて開花し、島崎藤村の『若菜集』(明治30年)が青春の感傷を清新な調べにのせて新体詩の文学的頂点をなし、近代抒情詩を確立した。明治末に口語自由詩が興ると「新体詩」の呼称はしだいに薄れ、単に「詩」と呼ばれるようになったが、日本近代詩の出発点としてその文学史上の意義は大きい。

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