ソネットとは

分類
形式・ジャンル
読み
そねっと

十四行を基本とするヨーロッパの詩の形式。十四行詩、小曲ともいう。中世イタリアで発達し、ダンテやペトラルカらの作品を通じて広まり、各国の言語に応じた形式が作られた。代表的なものに、八行と六行に分かれるイタリア系の形式と、四行を三組重ねて最後を二行で結ぶシェイクスピア系の形式がある。行数だけでなく、律動や脚韻の配列も重要であり、同じ十四行でも構成は一様ではない。限られた枠の中で一つの感情や考えを展開し、途中の転換や結びによって印象を変えるところに特色がある。恋愛を扱う作品が多いが、主題は恋に限られない。日本では明治期に蒲原有明らが試み、昭和期には立原道造がこの詩形を生かした。立原の『萱草に寄す』『暁と夕の詩』では、四行・四行・三行・三行の構成を確かめられる。ただし、日本語によるソネットは、ヨーロッパの押韻や韻律の規則をそのまま再現するとは限らない。十四行という外形を取り入れた場合と、音の配列まで規則的に整えた場合を区別して読む必要がある。短い詩の中の連の分け方、言葉の反復、感情が転じる箇所に注目すると、形式と内容の結びつきが見えてくる。

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