浮世床(式亭三馬)のあらすじ・登場人物
髪結床に集う、噂と無駄話
- 古典
- 風刺
- 社会
- 文字数
- 77,933字
- 読了目安
- 約2時間36分
- 表記
- 新字旧仮名
- 種別
- 小説
- 舞台
- 東京都
この作品について
式亭三馬の滑稽本。正しい題は『柳髪新話浮世床』。1813年(文化10年)に初編、翌1814年(文化11年)に二編が刊行された。『浮世風呂』の姉妹編で、今度の舞台は江戸の髪結床(床屋)。髪を結いに来る客と、順番待ちで暇をつぶす人々が、将棋や無駄話、噂話や自慢話を延々とかわす。隠居、若い衆、職人、丁稚、女房、巫女まで、さまざまな人が入れ替わり立ち替わり現れ、方言や洒落、当時の流行語を飛び交わせる。二編には、床屋の隣の小窓からのぞく人々や、巫女の口寄せをめぐる騒ぎも出てくる。会話がほとんどを占めるため、芝居の台本のようにも読める。本書は「近代日本文学大系」第17巻(国民図書、1927年)による原文で、式亭三馬の作である自序・初編・後叙・二編を収める。国立国会図書館が公開する底本の画像とOCRテキストを照らし合わせて起こし、収録した。
あらすじ
【自序】唐土の床屋と日本の髪結床を引き比べ、髪の風も人の好みも移り変わると述べて、この書を始める。【初編】髪結床の主と客、隠居、若い衆、丁稚たちが、順番を待ちながら将棋をさしたり、噂話や自慢話、芝居の話をしたりする。上方者の客も混じり、方言や洒落が飛び交う。菓子売りも来て、話題はとりとめなく移っていく。【後叙】初編を締めくくる短い文。【二編】序に続いて、巫女の口寄せの場面や、床屋の隣の小窓からのぞく人々の騒ぎ、隠語まじりの言い合い、大勢の笑い声に終わる。
登場人物
- 髪結床の主 床屋の主。客の相手をしながら噂話を聞く
- 隠居 床屋の常連。昔話や教訓めいた話をする
- びん五郎 髪結床の客のひとり
- 丁稚たち 使いの途中で床屋に立ち寄る若者
- ちやぼ 二編の終わりで、お前さんを連発して笑われる
冒頭部(原文より)
唐山の剃頭店、日本の髪結床、和漢唱への替るのみにて、人情すべて同じけれど
「浮世床」式亭三馬(青空文庫)
末尾部(原文より)
流石のちやぼ助も、あの婆さんには閉口だ。
「浮世床」式亭三馬(青空文庫)
原文を読む
原文はアプリに収録しています(縦書きで読めます)。底本:「近代日本文学大系」第17巻 式亭三馬集(国民図書、1927年)所収の「柳髪新話浮世床」のうち、式亭三馬の作である自序・初編・後叙・二編。国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている底本の画像と、同館「次世代デジタルライブラリー」のOCRテキスト(パブリック・ドメイン)をもとに、画像と照らし合わせて起こし、本文を収録した(三編・ルビ・挿絵・広告は省いた)。旧字は新字に改めた(仮名遣いは底本のまま)。
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