今様とは
- 分類
- 形式・ジャンル
- 読み
- いまよう
平安時代の中ごろから末にかけて流行した歌謡。「今様」とは「当世風」の意で、古くからの雅楽や神楽に対する新しい流行歌をいう。七音と五音をくり返す七五調の四句から成るものを基本とし、貴族から遊女・傀儡・白拍子、さらに農民に至るまで、あらゆる階層の人々に歌われた点に大きな特色がある。今様を深く愛した後白河法皇は、遊女から直に習うほど熱中し、やがて失われることを惜しんで歌謡集『梁塵秘抄』を編んだ(治承年間、1180年前後)。「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけむ 遊ぶ子供の声きけば わが身さへこそ動がるれ」の一首はことに名高い。白拍子の祇王や仏御前が登場する『平家物語』からも、今様と白拍子の舞が貴顕の座を彩っていたことがうかがえる。仏の教えを説く法文歌から、恋の歌、子どもの遊びをうたうものまで幅広く、和歌がすくい上げなかった庶民の声を今に伝える。中世の平曲や謡曲、近世の小唄・端唄へと続く歌謡の流れの、大きな源の一つである。
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- 平家物語 1240年