四鏡とは
- 分類
- 形式・ジャンル
- 読み
- しきょう
『大鏡』『今鏡』『水鏡』『増鏡』の四つの歴史物語をまとめた呼び名。いずれも書名に「鏡」の字を持ち、過去の出来事を人の姿を映す鏡にたとえる。成立は平安時代後期から南北朝時代にわたる。『大鏡』は、文徳天皇から後一条天皇までの約百七十年を扱い、老人たちの語りを通して藤原道長の栄華を描く。『今鏡』は、そのあとの後一条天皇から高倉天皇までの約百四十五年を、『水鏡』は神武天皇から仁明天皇までを記し、『増鏡』は後鳥羽天皇の誕生から後醍醐天皇が隠岐から戻る元弘3年(1333年)ごろまでを、優美な和文で綴っている。物語の時間を順にたどると、四つで神代に近い時代から鎌倉時代の終わりまでを一通り読めることになる。作者については諸説あり、『今鏡』は藤原為経(寂超)説、『水鏡』は中山忠親説、『増鏡』は二条良基説が有力とされる。