文學界(昭和)とは

分類
結社・団体
読み
ぶんがくかい

昭和8年(1933年)10月、小林秀雄・武田麟太郎・林房雄・川端康成らを同人として創刊された文芸雑誌。プロレタリア文学の退潮期に、政治や商業主義から自立した純文学の擁護を掲げて出発し、のち発行元は文圃堂などを経て文藝春秋社に移り、休刊・復刊を挟みながら現在まで続いている。昭和11年(1936年)2月号には、川端康成に見出されたハンセン病の作家・北條民雄の『いのちの初夜』を掲載してその名を世に出し、昭和14年(1939年)には太宰治『女生徒』、昭和17年(1942年)には無名だった中島敦の『山月記』『文字禍』(「古譚」の題で一括掲載)を載せるなど、昭和文学の重要作の発表舞台となった。中島敦の遺作『李陵』(昭和18年)や三木清の連載「人生論ノート」(昭和13年〜)もこの誌上に発表されている。明治26年(1893年)創刊の浪漫主義の雑誌「文学界」とは同名だが別の雑誌である。

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