少年世界とは

分類
結社・団体
読み
しょうねんせかい

明治28年(1895年)1月に博文館が創刊した少年向けの雑誌。「日本之少年」「幼年雑誌」などの既存の少年向け雑誌と叢書を統合して生まれ、初代主筆には巌谷小波を迎えた。小波はすでに博文館の叢書「少年文学」の第1編『こがね丸』(明治24年)で、日本の近代児童文学の出発点となる作品を書いており、本誌でも毎号の巻頭にお伽噺を載せ、日本の昔話の再話や外国のお伽噺の翻訳を通じて、「お伽噺」という呼び名を広めた。誌面は冒険小説や科学読み物、歴史物語、探検記、読者の投稿欄など幅広く、幸田露伴・江見水蔭・広津柳浪・泉鏡花ら一般の文壇の作家も寄稿した。押川春浪も『黄金の腕環』(明治40年)などの冒険小説を載せて少年たちの人気を集めている。明治期の少年雑誌の主流をなしたが、大正期に「少年倶楽部」(大正3年創刊)などが台頭すると勢いは次第に衰え、昭和8年(1933年)ごろに終刊した。少年向けの読み物を育てた雑誌として、児童文学の歴史に大きな足跡を残している。

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