小説新潮とは

分類
結社・団体
読み
しょうせつしんちょう

昭和22年(1947年)9月号を創刊号として、新潮社が刊行を始めた月刊の小説雑誌。廃刊した大衆誌「日の出」に代わる、小説中心の新しい大衆雑誌として企画され、芥川賞作家の石川達三の長編『風雪』を創刊号から連載するなど、時代物や伝奇物を中心とした従来の大衆小説とは一線を画す誌面をつくった。同じ年に創刊された「日本小説」とともに、純文学の作家が読みやすい作品を書く「中間小説」の主要な舞台となり、戦後の小説ブームを支えた。太宰治は没年の昭和23年(1948年)に短編『眉山』を、林芙美子は昭和24年(1949年)に行商に生きる女を描いた『下町』を発表し、坂口安吾は明治の東京を舞台にした連作推理『明治開化 安吾捕物』(昭和25〜27年)を書き継いだ。山本周五郎も『あすなろう』『醜聞』などの時代小説をこの誌に寄せている。以後も文藝春秋の「オール讀物」と並ぶ代表的な小説誌として刊行が続き、多くの人気作家の作品を世に送り出している。

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