神話とは

分類
形式・ジャンル
読み
しんわ

世界や国土、人間、さまざまな物事の起源を、神々の行いとして語る物語。それを伝える人々の間では神聖な真実として信じられ、祭りや儀礼と結びついていることも多い。日本神話は、ふつう和銅5年(712年)の『古事記』と養老4年(720年)の『日本書紀』に記された神代の物語、いわゆる記紀神話を指す。イザナギ・イザナミによる国生みと黄泉国の話、スサノオの乱暴とアマテラスの天の岩屋ごもり、出雲を舞台とする八岐大蛇退治とオオクニヌシの国作り・国譲り、ニニギの天孫降臨と海幸・山幸の話がつづき、神武天皇の物語へとつながっていく。同じ神話でも二書では細部が異なり、『日本書紀』は異なる伝えを「一書」として並べる。『出雲国風土記』の国引きのように、記紀に見えない地方の神話も『風土記』に残る。江戸時代には本居宣長が『古事記伝』で読み解き、近代には津田左右吉が史料批判によって、記紀神話が朝廷の立場から整えられたものであることを論じた。文学では、鈴木三重吉が子ども向けに再話した『古事記物語』(大正9年)、スサノオを一人の若者として描いた芥川龍之介の『素戔嗚尊』(大正9年)のように、神話の物語を語り直す試みが重ねられてきた。

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