徒然草とは

分類
形式・ジャンル
読み
つれづれぐさ

鎌倉時代末期、14世紀前半に兼好法師(吉田兼好)が書いたとされる随筆。序段と243の章段から成り、「つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば」の序で知られる。内容は、無常の理、人の生き方への考察、住まいや趣味の美学、有職故実、恋や自然への感慨、世間の逸話や滑稽な話までと多彩で、ひとつひとつが短く、思いつくままに書いたかたちをとる。「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは」(第百三十七段)は、盛りよりも、その前後にある趣を愛でる美意識を示す。石清水八幡宮を参拝したつもりで山麓の極楽寺や高良神社だけを拝んで帰った「仁和寺にある法師」(第五十二段)、「高名の木登り」(第百九段)など、教訓と笑いをそなえた逸話も多い。江戸時代に注釈書や絵入りの本が出て広く読まれ、現在も教科書に採られる。『枕草子』の感覚的な「をかし」に対して、『徒然草』は理知と無常観に重きを置くとされる。

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