中学世界とは
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- 結社・団体
- 読み
- ちゅうがくせかい
明治31年(1898年)9月、博文館が創刊した月刊誌。年少向けの『少年世界』より上の、旧制中学校の生徒を主な読者に据え、学業や進学、修養の読み物、冒険小説、名士の談話などを載せた。明治の文壇の主要な作家も数多く寄稿しており、国木田独歩は、ワーズワースの詩集に引いた線から七年前の佐伯での日々を呼び起こす短編『小春』(明治33年)を、押川春浪は瓶詰めの手記という形をとった怪奇冒険小説『南極の怪事』(明治38年)を寄せた。明治42年(1909年)には夏目漱石の談話『私の経過した学生時代』や永井荷風の『狐』が載り、島崎藤村が小諸義塾の教師時代の見聞をつづった写生文『千曲川のスケッチ』も、明治44年(1911年)からこの誌上に連載されて、のちに一冊にまとめられた。少年たちに読み物と同時に作家の生の声を届けた雑誌で、博文館の雑誌群の一角を占め、昭和3年(1928年)まで刊行が続いた。
関連する用語
この用語に関わる作品
- 小春 1900年(明治33年)12月
- 南極の怪事 1905年(明治38年)1月
- 私の経過した学生時代 1909年(明治42年)1月
- 狐 1909年(明治42年)1月
- 千曲川のスケッチ 1911年(明治44年)6月