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大空魔艦(海野十三)のあらすじ・登場人物

飛行機少年、極地の怪人に挑む

  • SF
  • 冒険

海野十三 1939年(昭和14年)

文字数
31,098字
読了目安
約1時間2分
表記
新字新仮名
種別
小説

この作品について

ホテルの給仕をしながら飛行機の模型づくりに打ちこむ少年・丁坊が、極地の氷原で怪しい巨大飛行機「空魔艦」の秘密にせまる、海野十三の少年向け冒険小説。北極をめざす若鷹丸探険隊に加わった丁坊は、国を持たない怪人たちを相手に、探険隊とともに知恵と勇気で立ち向かう。

あらすじ

東京ホテルの給仕・丁坊は、飛行機が何より好きな少年。ある日、戦争の噂が流れる中、彼はふとしたことから怪しい飛行機の存在を知る。その後、丁坊は中国人のチンセイらと北方の極地へと向かい、氷原で日本人の若鷹丸探険隊と出会う。隊長の大月大佐のもと、探険隊は氷上に天幕を張り、空を飛ぶ巨大な空魔艦の秘密を探りはじめる。死か突撃かという場面を経て、決死隊は空魔艦の秘密を突き止め、ついに撃破に成功する。

登場人物

冒頭部(原文より)

模型飛行機  丁坊という名でよばれている東京ホテルの給仕君ほど、飛行機の好きな少年は珍らしいであろう。  丁坊は、たくさんの模型飛行機をもっている。みんなで五六十台もあろうか。これはみな丁坊が自分でつくったのだ。  航研機もある。ニッポン号もある。ダグラスやロックヒードの模型もみんな持っているのだ。 「おい、丁坊。ベルリンから来た新聞に、こんな新しい飛行機の写真が出ているぜ」

「大空魔艦」海野十三(青空文庫)

末尾部(原文より)

 お母さんは、丁坊の帰京を、ゆめかとよろこんだ。おなじ心配をしていた吉岡清君もその妹ユリ子もすぐ丁坊のうちへとんできて、うわーっといってだきついた。  丁坊はもうホテルの給仕をやめてしまって、立派な飛行機博士になるために、いまでは上の学校へ通って勉強をしている。  いつも丁坊の味方になっていた中国人チンセイは、丁坊につれられて東京にやってきたが、大月大佐などの力ぞえで、銀座裏に小さい中華料理店を開業している。どうかみなさんも折があったら、チンセイの店をのぞいてやってください。入口をはいると、すぐ正面に大きな空魔艦の額がかかっているから、知らないで店に入ったひとでもすぐ気がつくにちがいない。  では本ものの空魔艦は? それは、それ航空館へゆけば、陳列してあるのが見られる。館長大月大佐にたのむと、よろこんで空魔艦征伐のときの説明を、身ぶりたくさんでしてくれるであろう。

「大空魔艦」海野十三(青空文庫)

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