人造人間エフ氏(海野十三)のあらすじ・登場人物
人造人間は誰が操るのか
- SF
- ミステリ
- 文字数
- 53,863字
- 読了目安
- 約1時間48分
- 表記
- 新字新仮名
- 種別
- 小説
- 舞台
- 福井県
この作品について
1939年(昭和14年)の「ラヂオ子供のテキスト」に連載された、海野十三の少年向け空想科学小説。ウラジオストクの「人造人間の家」に住むイワノフ博士の発明した人造人間エフ氏をめぐり、日本の少年・正太と妹マリ子が、名探偵・帆村荘六とともに謎を追う。日本海を渡る船の火事、潜水艦、謎の怪少年など、スリルの連続である。
あらすじ
ソ連の港町ウラジオストクに、イワノフ博士が人造人間を研究する「人造人間の家」がある。隣に住む日本人の少年・正太と妹のマリ子は、博士に招かれて未完成の人造人間エフ氏と出会う。やがて二人は日本へ帰る船ウラル丸に乗るが、船内では不審な事件が相次ぎ、ついには船が火事に見舞われる。敦賀港に着いた後も、怪少年の出没や爆発事件が続き、正太は探偵の帆村とともに真相を追う。岩窟の奥でエフ氏が暴れだし、事件の裏に潜む驚くべき科学の秘密があかされる。
登場人物
- 正太 イワノフ博士の隣に住む日本人の少年
- マリ子 正太の妹
- イワノフ博士 人造人間を研究するソ連の老科学者
- 帆村荘六 事件を追う名探偵
- 大木老人 正太たちに親切にしてくれる謎の老人
冒頭部(原文より)
人造人間の家 このものがたりは、ソ連の有名な港町ウラジオ市にはじまる。そのウラジオの街を、山の方にのぼってゆくと、誰でもすぐ目につくだろうが、白い大きな壁と、そのうえに青くさびた丸い屋根をいただき、尖った塔が灰色の空をつきさすように聳えているりっぱな建物がある。 「ああ、じつにりっぱなお寺だなあ」
「人造人間エフ氏」海野十三(青空文庫)
末尾部(原文より)
「ええッ、博士も人造人間ですか。まさか――」 「ううん、それにちがいない。エフ氏は、あの操縦器でうごく人造人間、イワノフ博士の方は、潜水艦の中に操縦器がある人造人間――それだけのちがいだ。それで始めて、潜水艦との関係がはっきりした。どこまで恐ろしい科学の力だろう。われわれ日本人は、しっかりしなきゃならない!」 と、帆村探偵はそういって、眉をぴくんと動かした。
「人造人間エフ氏」海野十三(青空文庫)
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