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大金塊(江戸川乱歩)のあらすじ・登場人物

少年たちの宝さがし冒険

  • ミステリ
  • 冒険

江戸川乱歩 1939年(昭和14年)1月 「少年倶楽部」

文字数
93,913字
読了目安
約3時間8分
表記
新字新仮名
種別
小説

この作品について

江戸川乱歩が1939年(昭和14年)から翌年にかけて「少年倶楽部」に連載した少年探偵団もの。荻窪の丘の上に立つ、変わり者の伯父が建てた奇妙な洋館。そこに隠された「大金塊」の秘密をめぐって、小学六年生の宮瀬不二夫少年と小林少年が、命がけの冒険をくり広げる。名探偵・明智小五郎も活躍する、痛快な宝さがしの物語である。

あらすじ

小学六年生の宮瀬不二夫君は、東京の西北のはずれ、荻窪のさびしい丘の上に立つ広い洋館に住んでいた。この家は、一生独身で、人づきあいもせず、骨董いじりばかりして暮らした変わり者の伯父が建てたもので、お城のように奇怪な、古めかしい建て方をしていた。その奇妙な家に、ある大きな秘密が隠されていた——それが「大金塊」である。莫大な黄金をめぐって、怪しい賊が暗躍しはじめ、宮瀬不二夫少年は、名探偵・明智小五郎の少年助手・小林少年とともに、命がけの冒険に巻きこまれていく。数々の危機を、二人の少年は知恵と勇気で切り抜け、ついに大金塊を発見し、賊を捕らえる。不二夫君の父・宮瀬氏は、金塊と引きかえに政府から下げわたされた莫大なお金を、自分のものにせず、学校や病院を建てて世のために尽くそうと考えた。名探偵明智の名声も高まったが、それ以上に世間を喜ばせたのは、小林・不二夫の二少年の、手に汗にぎる冒険談だった。二少年の名は、日本全国津々浦々にまでひびきわたったのだった。痛快な宝さがしの物語である。

登場人物

冒頭部(原文より)

 小学校六年生の宮瀬不二夫君は、たったひとり、広いおうちにるす番をしていました。  宮瀬君のおうちは、東京の西北のはずれにあたる荻窪の、さびしい丘の上に立っていました。このおうちは不二夫君のおじさんが建てられたのですが、そのおじさんが亡くなって、おばさんも子どももなかったものですから、不二夫君のおとうさまのものとなり、一年ほどまえから、不二夫君一家がそこに住んでいたのでした。

「大金塊」江戸川乱歩(青空文庫)

末尾部(原文より)

 しかし、そのふたりのおとなのりっぱな行ないよりも、もっともっと世間の人を喜ばせたのは、小林君と不二夫君の、手に汗にぎる冒険談でした。大金塊を見つけたのも、賊をとらえたのも、つまりは二少年のいのちがけの冒険のおかげなのですから、そのひょうばんは、たいしたもので、小林、宮瀬二少年の名は、日本全国津々浦々にまでひびきわたったのでした。

「大金塊」江戸川乱歩(青空文庫)

原文を読む

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