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怪塔王(海野十三)のあらすじ・登場人物

空を飛ぶ塔の謎

  • SF
  • 冒険

海野十三 1938年(昭和13年)4月 「東日本小学生新聞」

文字数
167,635字
読了目安
約5時間35分
表記
新字新仮名
種別
小説
舞台
  • 千葉県

この作品について

九十九里浜の砂丘にそびえる怪しい塔と、そこに住む奇妙な老人「怪塔王」をめぐる少年向け冒険SF。1938年(昭和13年)に新聞に連載された。海軍の艦隊、青年探偵・帆村荘六、地中に沈み空を飛ぶ塔、怪塔ロケットなど、読者を飽きさせない仕掛けが次々と登場する。海野十三の軍事科学小説の代表作の一つで、探偵・帆村荘六が活躍するシリーズの一編でもある。

あらすじ

夏休み、九十九里浜の別荘に遊びに来た一彦とミチ子の兄妹は、ひょっとこのような滑稽な顔をした老人「怪塔王」に出会う。やがて海辺に建つ不思議な塔と怪事件が次々に起こり、探偵の帆村おじさんや軍艦の乗組員たちが怪塔の謎に挑むことになる。地中にもぐる塔、鉄の檻、空を飛ぶ塔と、怪塔王の企みは次第に大がかりなものとなり、海軍の偵察機も出動するにいたる。一彦少年は、おじさんたちとともに、怪塔王との最後の対決に臨むことになる。

登場人物

冒頭部(原文より)

怪老人  怪塔王という不思議な顔をした人が、いつごろから居たのか、それは誰も知りません。  一彦とミチ子の兄妹が、その怪塔王をはじめてみたのは、ついこの夏のはじめでありました。  そこは千葉県の九十九里浜というたいへん長い海べりでありました。一彦は中学の一年生であり、ミチ子は尋常の四年生でした。二人は夏休がはじまると、まもなくこの九十九里浜へまいりました。  二人はたいへんふしあわせな兄妹で、小さいときに両親をうしないました。そののちは、帆村荘六という年のわかいおじさんにひきとられ、そこから東京の学校にも通わせてもらっていました。

「怪塔王」海野十三(青空文庫)

末尾部(原文より)

 塩田大尉をはじめ、小浜兵曹長や帆村探偵も、みな無事に艦隊へ帰りました。そこには一彦少年が、勇士たちの帰りを待ちかねていました。そしてみなみな元気で凱旋の途につきました。 「ねえ、帆村おじさん、なぜ大利根博士は、怪塔王になったりして悪いことを働いたんだろうねえ」  一彦少年は、甲板の上から、白骨島におわかれをしながら、帆村にたずねました。 「あれはね、こうなんだよ。大利根博士は、今世界をひっくりかえそうと企んでいる秘密結社の一員だったのだ。日本のためには、全くあぶないところだったよ」  といって、探偵は大きな溜息をつきました。

「怪塔王」海野十三(青空文庫)

原文を読む

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