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LOS CAPRICHOS(芥川龍之介)のあらすじ・登場人物

七つの奇想の掌編

  • 幻想
  • 風刺

芥川龍之介 1922年(大正11年)1月 「人間」

文字数
4,818字
読了目安
約10分
表記
新字旧仮名
種別
小説

この作品について

芥川竜之介の掌編集。「ユダ」「眼」「疲労」「魔女」「遊び」「Don Juan aux enfers」「幽霊」の七編を収め、題はスペインの画家ゴヤの版画集と同じ。冒頭に笑いについての短文が置かれる。

あらすじ

冒頭に、カアル・エミリウスの言として、笑いの種類についての短文が置かれる。「ユダ」は、悪魔に三度誘われるイスカリオテのユダを、「眼」は、人間の眼を料理に使おうとする名料理人の話を、「疲労」は、疲れた馬を話題にする二匹の犬の会話を描く。「魔女」は、空を飛ぶ魔女を見た月と風見の鶏と大学教授の反応を、「遊び」は、小人のトムと蜘蛛の格闘と、遠くの谷底の聖ジョージの竜退治との対比を、Don Juan aux enfers は、地獄の河の舟に乗るドン・ジュアンの冷然とした姿を描く。「幽霊」は、古本屋の店先に集まった三人の幽霊が、後世に名の残る批評家の本をめぐって交わす会話である。

冒頭部(原文より)

笑は量的に分てば微笑哄笑の二種あり。質的に分てば嬉笑嘲笑苦笑の三種あり。……予が最も愛する笑は嬉笑嘲苦笑と兼ねたる、爆声の如き哄笑なり。アウエルバツハの穴蔵に愚昧の学生を奔らせたる、メフイストフエレエスの哄笑なり。 ――カアル・エミリウス――

「LOS CAPRICHOS」芥川龍之介(青空文庫)

末尾部(原文より)

 主人 おや、棚の本が落ちたかしら。こりやまだ新しい本だが。  第二の幽霊 (わざと物凄い声をする。)それもぢきに古くなるぞ。  主人 (驚いたやうに。)誰だい、お前さんは?  第一の幽霊 (第二の幽霊に。)罪な事をするものぢやない。さあ、一しよに Hades へ帰らう。(消える。)  第二の幽霊 ちつとは僕の本も店へ置けよ。(消える。)  主人は呆気にとられてゐる。

「LOS CAPRICHOS」芥川龍之介(青空文庫)

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