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尾形了斎覚え書(芥川龍之介)のあらすじ・登場人物

村医者が記す切支丹の一件

  • 歴史
  • 心理

芥川龍之介 1917年(大正6年)1月 「新潮」

文字数
3,685字
読了目安
約7分
表記
新字旧仮名
種別
小説
舞台
  • 愛媛県

この作品について

芥川竜之介の切支丹物の一つ。伊予国宇和郡の村医者尾形了斎が、村の切支丹の女篠とその娘の一件を、公儀へ宛てて書き残す体裁の短編。全編が候文で書かれ、「新潮」に掲載された。

あらすじ

伊予国の村医者尾形了斎が、村の切支丹宗徒をめぐる見聞を公儀に報告する覚え書。三月七日、切支丹の後家篠が、九歳の娘里の病の診察を頼みに来る。了斎は、信仰を捨てなければ診ないと断る。三日目、篠は十字架を三度踏んで棄教を示し、了斎は里を診るが、傷寒で手遅れと告げる。里は死に、篠は発狂する。翌日、伴天連ろどりげが弟子とともに篠の家に現れて祈りを捧げると、篠は静まり、里は蘇生したと村人たちは語る。了斎はこれを邪法の証と記し、篠母子が伴天連と隣村へ移ったことを述べて、覚え書を結ぶ。

登場人物

冒頭部(原文より)

 今般、当村内にて、切支丹宗門の宗徒共、邪法を行ひ、人目を惑はし候儀に付き、私見聞致し候次第を、逐一公儀へ申上ぐ可き旨、御沙汰相成り候段屹度承知仕り候。

「尾形了斎覚え書」芥川龍之介(青空文庫)

末尾部(原文より)

 猶、篠及娘里当日伴天連ろどりげ同道にて、隣村へ引移り候次第、並に慈元寺住職日寛殿計らひにて同人宅焼き棄て候次第は、既に名主塚越弥左衛門殿より、言上仕り候へば、私見聞致し候仔細は、荒々右にて相尽き申す可く候。但、万一記し洩れも有之候節は、後日再応書面を以て言上仕る可く、先は私覚え書斯くの如くに御座候。以上

「尾形了斎覚え書」芥川龍之介(青空文庫)

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