文学忌とは
- 分類
- その他
- 読み
- ぶんがくき
作家の命日をしのぶ日を、作家の名や号、代表作、ゆかりの事物にちなんで呼んだもの。俳諧の世界では古くから先人の忌日を季語として詠み、松尾芭蕉の命日(元禄7年10月12日)は「時雨忌」「翁忌」「桃青忌」、与謝蕪村の命日は「春星忌」と呼ばれる。近代の作家では、正岡子規の9月19日が、絶筆となった糸瓜の句や号の「獺祭書屋主人」にちなんで「子規忌」「糸瓜忌」「獺祭忌」と呼ばれる。太宰治の「桜桃忌」(6月19日)は晩年の短編『桜桃』にちなむ名で、入水した太宰の遺体が見つかった日であり、太宰の誕生日でもある。芥川龍之介の「河童忌」(7月24日)は晩年の作『河童』に、梶井基次郎の「檸檬忌」(3月24日)は代表作『檸檬』にちなむ。ほかに漱石忌(12月9日)、鴎外忌(7月9日)、一葉忌(11月23日)、啄木忌(4月13日)、賢治忌(9月21日)、中也忌(10月22日)、鏡花忌(9月7日)など、作家の名をそのまま冠したものも多い。忌日には墓所やゆかりの地に愛読者が集まり、三鷹の禅林寺で営まれる桜桃忌のように、毎年の行事として続いているものもある。このアプリのホームの「今日の一冊」でも、作家の誕生日や忌日にあたる日には、その作家の作品を選んで紹介している。