シャーロック・ホームズとは
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- しゃーろっくほーむず
イギリスの作家コナン・ドイルが生んだ名探偵と、その活躍を描く小説の連作。1887年の長編『緋色の研究』で、相棒の医師ワトスンとともに初めて登場した。1891年から月刊誌「ストランド・マガジン」に読み切りの短編が載り始めると爆発的な人気を得て、1927年までに長編4編・短編56編、計60編が書かれた。ロンドンのベーカー街に下宿し、依頼人の身なりから素性を言い当てる観察と推理、化学の実験やバイオリンを好む風変わりな人柄、ワトスンの一人称による語りといった型は、探偵小説の手本として後世に受け継がれた。作者は一度ホームズを滝壺に消えさせたが、読者の声に押されて「空家の冒険」(1903年)で復活させている。日本でも明治期から雑誌や新聞で紹介されたが、初めは人名や舞台を日本風に改めた翻案が多く、昭和初期には平凡社の「世界探偵小説全集」で三上於菟吉の訳が出るなど、翻訳も整っていった。岡本綺堂はホームズなどの西洋の探偵小説を読んで、江戸を舞台にした探偵物語を思い立ち、大正6年(1917年)に「半七捕物帳」を書き始めて、捕物帳という形式の祖となった。暗号を解く「踊る人形」は、ポーの「黄金虫」とならぶ暗号ものの古典として知られる。