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サーカスの怪人(江戸川乱歩)のあらすじ・登場人物

骸骨紳士と少年探偵団

  • ミステリ
  • 冒険

江戸川乱歩 1957年(昭和32年)1月 「少年クラブ」

文字数
75,778字
読了目安
約2時間32分
表記
新字新仮名
種別
小説

この作品について

江戸川乱歩が1957年(昭和32年)、「少年クラブ」に連載した少年探偵団もの。ねずみ色ずくめの「骸骨紳士」の出現にはじまり、サーカスを舞台に、怪人と少年探偵団との対決が繰り広げられる。団員の井上一郎君やノロちゃん(野呂一平)らが活躍する、シリーズの人気作である。

あらすじ

ある夕方、少年探偵団の名コンビ、力持ちの井上一郎君と、おくびょうだが愛嬌者のノロちゃん(野呂一平)が、世田谷のさびしい屋敷町を歩いていると、向こうから、ねずみ色のオーバーにねずみ色のソフト帽をかぶった、奇妙な紳士が近づいてくる——それが、恐ろしい「骸骨紳士」との出会いだった。やがて事件はサーカスを舞台に展開し、変装をあやつる怪人と、小林少年ひきいる少年探偵団、そして名探偵・明智小五郎との、知恵くらべの攻防が繰り広げられる。危機また危機の冒険の果て、少年たちはついに怪人を打ち破る。「明智先生、ばんざあい! 明智大探偵、ばんざあい!」——おどりあがって叫ぶ少年たちの声に、いかめしい警官たちも思わず顔をほころばせ、その笑い声が静かな町にひびきわたるのだった。少年たちの活躍が痛快な、少年探偵団シリーズの一編である。

登場人物

冒頭部(原文より)

 ある夕がた、少年探偵団の名コンビ井上一郎君とノロちゃんとが、世田谷区のさびしいやしきまちを歩いていました。きょうは井上君のほうが、ノロちゃんのおうちへ遊びにいったので、ノロちゃんが井上君を送っていくところです。  ふたりは、両側に長いコンクリートべいのつづいた、さびしい町を歩いていますと、ずっとむこうの町かどから、ひとりの紳士があらわれ、こちらへ歩いてきました。ねずみ色のオーバーに、ねずみ色のソフトをかぶり、ステッキをついて、とことこと歩いてくるのです。

「サーカスの怪人」江戸川乱歩(青空文庫)

末尾部(原文より)

「明智先生、ばんざあい! 明智大探偵、ばんざあい!」  おどりあがるようにして叫びました。  それを聞くと、いかめしい警官たちも、思わず顔をほころばせ、その笑い声が、しずかな町にひびきわたるのでした。

「サーカスの怪人」江戸川乱歩(青空文庫)

原文を読む

原文は青空文庫で公開されています(アプリからも同じ本文をダウンロードして縦書きで読めます)。

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