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骸骨島の大冒険(山本周五郎)のあらすじ・登場人物

少年探偵の海洋スパイ冒険

  • 冒険
  • ミステリ

山本周五郎 1930年(昭和5年)10月 「少年少女譚海」

文字数
15,698字
読了目安
約31分
表記
新字新仮名
種別
小説

この作品について

山本周五郎が1930年(昭和5年)、「少年少女譚海」に発表した少年向けの冒険探偵小説。少年探偵・春田龍介と、その相棒・拳骨壮太が、消えた潜水艦の謎を追って、海の彼方の「骸骨島」に挑む。海狼の潮流を利用した悪漢たちのからくりを暴く、痛快な海洋スパイ冒険である。

あらすじ

春田博士邸の朝食の席。「龍介もだいぶ色々な事件で働いてきたが、一番面白かったのは何だね?」と問う博士に、府立中学二年生の龍介少年は、これまで手がけた事件を語りだす。額にあざのある怪しい外国人ヤンセンと一騎打ちをした「黄色金剛石の頸飾事件」——そして今度の、「骸骨島」をめぐる大冒険。試運転中に忽然と消えた潜水艦の謎を、龍介が明晰な推理で解き明かしていく。飛行艇で墜落した龍介は、「海狼」という猛烈な潮流に巻かれて遠くへ流されたことから、悪漢たちが海狼の流れを利用し、海中に「骸骨島」と称する島を造って仕掛けをほどこし、潜水艦を引き寄せて隠したのだと見抜く。ヤンセン牧師と同じく、軍事探偵メトラス博士の暗躍も暴かれる。事件解決の席、龍介は「いつも身命を賭して尽してくれる友」拳骨壮太を一同に紹介する。「僕の親分は春田龍介さんで、私は拳骨壮太でやす、矢でも鉄砲でも恐れません」——どもりどもり、下手なおじぎをする壮太。こうして、骸骨島の冒険もめでたく終わったのだった。少年探偵の海洋スパイ冒険を描いた、痛快な一編である。

登場人物

冒頭部(原文より)

 春田博士邸では、朝食で賑っていた。 「龍介もだいぶ色々な事件で働いてきたが、一番面白かったのは何だね?」  そういって博士は笑いながら、長男の龍介少年を見やった。龍介君は府立第×中学の二年生で、大変に頭の良い少年だった。

「骸骨島の大冒険」山本周五郎(青空文庫)

末尾部(原文より)

 拳骨壮太は顔をあげて、ぴょこんと下手なおじぎをしながら、どもりどもり云った。 「えー、えーと、僕の、私の親分は春田龍介さんで、私は私は拳骨壮太でやす、矢でも鉄砲でも恐れません、えへん」  斯してめでたく骸骨島の冒険も終ったのである。

「骸骨島の大冒険」山本周五郎(青空文庫)

原文を読む

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