幽霊屋敷の殺人(山本周五郎)のあらすじ・登場人物
少年探偵龍介の幽霊殺人解決
- ミステリ
- 冒険
- 文字数
- 9,092字
- 読了目安
- 約18分
- 表記
- 新字新仮名
- 種別
- 小説
この作品について
山本周五郎が1930年(昭和5年)、「少年少女譚海」に発表した少年向けの探偵小説。新聞を騒がせる「謎の白堊館」の幽霊殺人事件に、少年探偵・春田龍介が、明晰な観察と推理で挑む。鸚哥や屋敷に隠された財宝をめぐる謎が絡む、痛快な一編である。
あらすじ
晩餐のあと、春田博士が龍介少年に尋ねる。「近ごろ例の謎の白堊館事件というのが、ばかに新聞で騒がれているが、あれは全体どんな事件だったのだね?」——龍介少年は、林檎を噛みながら、その怪事件の顛末を語りはじめる。白堊館に出るという「白い幽霊」、そして殺人事件。だが、その正体は超自然のものではなかった。龍介は、回転窓の枠から拾った黒い羽根、庭で見つけた鸚哥(インコ)から、真相の糸口をつかむ。犯人は、鸚哥の足に白い絹の布を縛りつけて「白い幽霊」に見せかけていたのだ。さらに龍介は、その屋敷が元・長谷川侯の下邸の跡であり、かつて家老が二万両を隠匿して逃げたことを調べあげ、事件を鮮やかに解決する。白堊館の下に埋められていた金は長谷川家に戻され、その半分が龍介の研究費として贈られたのだった。少年探偵の推理が冴える、痛快な一編である。
登場人物
- 春田龍介 明晰な少年探偵
- 春田博士 龍介の父
冒頭部(原文より)
「どうだね龍介!」 晩餐のあとの珈琲を啜っていた春田博士は、龍介少年を見ながら、読んでいた新聞紙を投げだして話しかけた。 「近ごろ例の謎の白堊館事件というのが、ばかに新聞で騒がれているが、あれは全体どんな事件だったのだね?」
「幽霊屋敷の殺人」山本周五郎(青空文庫)
末尾部(原文より)
かくて世間を騒がせた幽霊殺人事件も、龍介の手でめでたく解決をつげた。 尚、白堊館の下に埋められてあった金は、長谷川家に戻したが、長谷川家からその内半分を龍介の研究費にと贈られたことを書添えておこう。
「幽霊屋敷の殺人」山本周五郎(青空文庫)
原文を読む
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