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怪奇四十面相(江戸川乱歩)のあらすじ・登場人物

二十面相あらため四十面相

  • ミステリ
  • 冒険

江戸川乱歩 1952年(昭和27年)1月 「少年」

文字数
92,152字
読了目安
約3時間4分
表記
新字新仮名
種別
小説

この作品について

江戸川乱歩が1952年(昭和27年)、雑誌「少年」に連載した少年探偵団もの。宿敵・怪人二十面相が、名探偵・明智小五郎に正体を見破られて捕らえられ、拘置所から脱獄したのち、「四十面相」と名を改めて再び暗躍する。黄金の大どくろをめぐる怪事件を舞台に、明智と、小林芳雄少年ひきいる少年探偵団が、変幻自在の怪人と対決する。子どもたちを夢中にさせた、痛快な少年探偵団シリーズの一編である。

あらすじ

「透明怪人」の事件で明智小五郎に正体を見破られ、拘置所に収監されていた怪人二十面相は、厳重な監視をかいくぐって、またしても脱獄をとげる。そして、こともあろうに自ら「四十面相」と名を改め、二十面相の倍の変装をあやつる怪人として、ふたたび世間を騒がせはじめる。四十面相がねらうのは、途方もない財宝。事件を知った名探偵・明智小五郎と、小林芳雄少年をリーダーとする少年探偵団は、変装や暗号、尾行を駆使して、神出鬼没の怪人を追いつめていく。舞台となるのは、黄金でできた巨大などくろを擁する秘密の洞窟。ギラギラと光る黄金どくろの巨大な歯の下に追いつめられた四十面相のもとへ、警官隊とともに、リンゴのようなほおに微笑を浮かべた小林少年がなだれこむ。さしもの怪人四十面相も、ついに捕縛され、小林少年の長い苦労が報われるのだった。少年たちの活躍が痛快な、シリーズの人気作である。

登場人物

冒頭部(原文より)

「透明怪人」の事件で、名探偵、明智小五郎に、正体を見やぶられた怪人二十面相は、そのまま警視庁の留置場に入れられ、いちおう、とりしらべをうけたのち、未決囚として東京都内のI拘置所に、ぶちこまれてしまいました。  二十面相といえば、これまでに、なんどとなく、牢やぶりをして、逃げだした怪物ですから、拘置所でも、とくべつの注意をして、もっとも、見はりにつごうのよい、げんじゅうな独房をえらび、ふつうの見はりのほかに、ふたりの看守が、交代で、夜も昼も、たえまなく、その独房のまえに、立ちばんをすることになりました。

「怪奇四十面相」江戸川乱歩(青空文庫)

末尾部(原文より)

 四十面相は、もうすっかりまいっていました。かれは明智のピストルと、警官隊のすがたに、おびえて、だんだん、あとじさりをし、いまは、黄金の大どくろの口のへんに、もたれかかって、肩で息をしながら、うつろな目で、こちらを見つめていました。  かくして、さしもの怪人四十面相も、ついに、ほばくせられ、小林少年のながいあいだの苦労が、むくいられる時がきたのでした。

「怪奇四十面相」江戸川乱歩(青空文庫)

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